はじめに
2024年6月21日に東京で開催されたAWS Summit Tokyo 2024は、AI、クラウドインフラ、業界固有のソリューションの進化を示す場となりました。本記事では、Amazon Bedrockのアップデート、たまごっちの開発でのAWSの利用、SAPとの連携事例、そしてその他の革新的な活用例を紹介します。
Amazon Bedrockの新展開
Amazon BedrockとClaude 3の統合: 2024年7月から、東京リージョンにおいてAmazonの生成AIサービス「Amazon Bedrock」が、Anthropic社の大規模言語モデル「Claude 3」をサポートします。この統合により、日本国内の開発者に新たな機会が提供されます。
たまごっちの事例
AWSを活用したたまごっちの開発: たまごっちの開発段階から、全世界からのアクセスを想定し、Amazon EC2を用いての負荷テストを実施。発売後は10万人以上がアクセスし、そのスケーラビリティと信頼性を実証しました。
Rare Jobの事例
Rare Jobの活用例: 人がコア業務に注力できるよう、生成AIによるサポート機能を実装しました。注意点として、生成AIの適用範囲を慎重に選び、不必要な使用を避けることが推奨されています。何でも生成AIを用いるのではなく、使うべきか検討を含め実行した。
藤田医科大学の事例
藤田医科大学の活用例: 「最後の砦となれ」で取り上げられた大学、藤田保健大学では生成AIを用い、退院時のレポート「退院サマリー」の作成時間を10分から1分に短縮しました。クロード3へのバージョンアップやRAGを用いた精度向上が図られています。
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ブース紹介
SAPとの連携
Amazon MotionとSAPの統合事例: SAPブースでは、Amazonが提供する振動/温度センサーを使用したアプリケーションが展示されました。このシステムはAWS Lambdaを通じてSAPのBusiness Technology Platform (BTP) を経由してSAP PM (Plant Maintenance) にデータを送信するデモが展示されていました。
さらにセンサーで取得したデータをリアルタイムでグラフ化し、その画面をパソコンや携帯電話からも確認できることが紹介されました。
また、SAP on AWSの試験が2024年4月に終了。
昨年のAWS Summitでも来場者から、学習方法など多くの問い合わせがあったにも関わらず、試験は終了してしまったようです。
Amplyfyブース
Amplyfy情報: 日本語版ドキュメントの需要を探るアンケートを実施。しました。多くの参加者が日本語版の需要を示しました。私も日本語ドキュメント欲しい派ちょして、清き一票を入れてきました。
また、最新機能ではありませんが、Figmaで作成したデザインをコードに変換する機能について説明いただきました。爆速デプロイを支援するツールとして注目ぜひ使ってみたい機能ですね。
まとめ
AWS Summit Tokyo 2024は、AI技術の進化とそれがビジネスや教育にどのように応用されるかを理解する絶好の機会でした。これらの技術がどのように進化し、さまざまな業界にどのように応用されるかを追い続けることが楽しみです。
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