SAP購買発注テーブルの理解: EBAN, EKKO, EKPO, EINE, EKPAの語源を学ぶ

はじめに

SAPの購買発注プロセスは、企業の調達活動において重要な役割を果たします。このブログ記事では、主要な購買発注テーブルであるEBAN、EKKO、EKPO、EINE、EKPAについて、それぞれのテーブル名の語源をドイツ語から解説し、テーブルが持つデータの内容を理解しやすくします。

1. EBAN (Einkaufs Bedarfs Anforderung – Purchase Requisition)

  • Einkauf (E): 購買
  • Bedarf (B): 需要
  • Anforderung (AN): 要求

EBANテーブルは、購買依頼情報を格納します。購買依頼には、購入が必要な商品やサービスの要求情報が含まれます。

2. EKKO (Einkaufs Kopf – Purchasing Document Header)

  • Einkauf (E): 購買
  • Kopf (K): ヘッダー
  • Objekt (O): オブジェクト

EKKOテーブルは、購買発注書のヘッダー情報を格納します。ヘッダーには、発注書全体に関わる基本的な情報が含まれています。

3. EKPO (Einkaufs Position – Purchasing Document Item)

  • Einkauf (E): 購買
  • Kauf (K): 購買の一部を強調
  • Position (PO): 項目

EKPOテーブルは、購買発注書の各項目情報を格納します。各項目には、注文された商品の詳細情報が含まれます。

[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]EKPOはKが入っているのにヘッダー情報じゃないのは何故ですか?[/word_balloon]

[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]EKPOの命名において、「K」がヘッダー情報を意味しない理由は、SAPの命名規則が一貫していない場合があるためです。詳しくは下記にまとめるね。[/word_balloon]

SAPのテーブル名は、一般的には意味を持つ頭文字の組み合わせで構成されていますが、必ずしも一貫してそのルールが適用されているわけではありません。
具体的にEKPOについて説明すると:
EKPO (Einkaufs Position)
Einkauf (E): 購買
Kauf (K): 購買の一部を強調(特にヘッダーとは無関係)
Position (PO): 項目
ここでの「K」は、購買を意味する「Einkauf」の一部を強調するものであり、ヘッダー情報を示すものではありません。SAPの命名規則は、開発当初の設計意図や歴史的背景によって決定されることが多く、一貫性がない場合もあります。したがって、「K」が含まれていても、それが必ずしもヘッダー情報を示すとは限らないという点に注意が必要です。

[word_balloon id=”1″ size=”M” position=”R” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]Kaufはどういう意味ですか?[/word_balloon]

[word_balloon id=”2″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]「Kauf」はドイツ語で「購入」または「買うこと」という意味なんだ。
[/word_balloon]

EKPOの命名において、「E」が「Einkauf(購買)」を表し、「K」が「Kauf(購入)」を強調する部分であることから、EKPO全体として「購買項目」を意味するものとなっています。

つまり、EKPOの「K」は「購入」の一部を強調するために使用されており、必ずしもヘッダー情報を意味しているわけではありません。

・・・統一感なく、混乱してしまいますよね。

4. EINE (Einkaufs Informationssatz – Purchasing Info Record)

  • Einkauf (E): 購買
  • Informationssatz (INE): 情報レコード

EINEテーブルは、購買情報レコードを格納します。情報レコードには、供給元や価格情報などが含まれます。

5. EKPA (Einkaufs Partner – Purchasing Document Partner)

  • Einkauf (E): 購買
  • Partner (PA): パートナー

EKPAテーブルは、購買発注書に関連するパートナー情報を格納します。パートナーには、供給業者や運送業者など、取引に関わる関係者が含まれます。

単語一覧表

ドイツ語日本語用途
Einkauf (E)購買すべてのテーブルで使用
Bedarf (B)需要EBANで使用
Anforderung (AN)要求EBANで使用
Kopf (K)ヘッダーEKKOで使用
Objekt (O)オブジェクトEKKO、EKPOで使用
Kauf (K)購買EKPOで使用
Position (P)項目EKPOで使用
Informationssatz (INE)情報レコードEINEで使用
Partner (PA)パートナーEKPAで使用

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まとめ

SAPの購買発注に関連する各テーブルの名前の語源を理解することで、テーブルの役割をより深く理解することができます。これにより、業務プロセスの効率化やシステムの運用に役立てることができるでしょう。


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